有料老人ホーム 東京の問題と解答
昭和なかごろから、食生活を含めて私たちの生活環境がグンと変わったことに気づく。
非常に便利になったのである。
アレルギーが完全な文明病だといわれる理由はそのあたりにあるらしい。
食生活の欧米化や食品添加物アレルギーがこれほどまで増えたのには、食生活の影響がかなり大きい。
その変化は、前述のように昭和別年代のなかごろから顕著になった。
昔、日本人の食生活は穀物と魚が中心であった。
ところが、そのころから肉食中心に変わりはじめた。
肉食中心になると便秘が増える。
肉はたんぱく質が多く、体をつくるよい食品なのだが、問題はその脂である。
植物性油脂には、ビタミンEなどの抗酸化では、なにがアレルギー体質を目覚めさせてしまったのだろう。
アレルギーの誘因になっているアレルゲン(抗原)についてチェックすれば、文明病だといわれる所以が見えてくる。
物質が含まれている。
ところが、動物性油脂には抗酸化物質が少ないために、どうしても体が過酸化脂質になりやすい。
この過酸化脂質が活性酸素をつくり、アレルギーを引きおこす原因のひとつになる。
特にその影響を強く受けるのが赤ちゃんである。
アレルギーをもっとも引きおこしやすい食物性アレルゲンは、牛乳、卵、豆類などのたんぱく質で、消化ができないまま吸収されてアレルゲンとなる。
ベビーフードなどの既製の食品や人工乳なども、アレルギーと無関係ではない。
消化器官が十分に発達していない赤ちゃんを、消化しにくい既製のベビーフードなどで育てることも、アレルギーをおこさせるもとなのだ。
また、防腐剤、安定剤、着色剤などをふんだんに使用した食品が出まわったのも同じ時期だった。
私たちの食卓には、いろいろなバラエティに富む食品が上るようになった。
しかしこれらはほとんどが石油製品であって、私たちの体にとってはまったくの異物でしかない。
異物をやたらに体にとりいれるとアレルゲンになる。
本来異物は便として排池されるのだが、最近では便秘がちの人が多くなった。
こうなると、異物が体に再吸収されてアレルギーをおこしてしまう。
たかが便秘とはいっていられないのである。
食生活とのかかわりでは、冷蔵庫の巨大化もあげなければならない。
モデルチェンジをするたびに冷蔵庫のサイズが大きくなり、それにつれて冷凍庫の活躍がめざましい。
たしかに、冷凍庫で食品を凍らせておけば、腐らないから長持ちする。
とはいえ、冷凍庫の中は真空ではない。
食品を長期間保存すると、動物性の油脂分は空気中の酸素によって酸化され、過酸化脂質ができてしまう。
クジラの切り身をラップに包んで3か月間冷凍庫に入れておいた結果、過酸化脂質が3.5倍になったというデータが報告されている。
白身魚のフライを冷凍庫に3か月間保存すると、過酸化脂質は5倍だという。
これらの食品をいつも食べていると、直接・間接的にアレルギーのもとになる。
冷蔵庫という文明の利器が、思わぬところでアレルギーを引きおこしているといっても過言ではないだろう。
食物性アレルゲンはアレルギー疾患の重大な原因である。
建物の気密化、大気汚染など昔の家屋は、板戸や障子の隙間からいつも風が通り抜けて、冬期は寒かった。
それが現在では、コンクリート建築や、サッシなどの普及により、部屋の気密度はそれまでは考えられないほどすばらしいものとなった。
ところがそのメリットが、逆にアレルギーの最大の原因となってしまったのである。
家じゅうを閉めきってしまうと、空気の流通はなくなり湿度が高くなる。
部屋の温度や湿度が高くなればダニやカビが繁殖しやすくなって、ハウスダストが増える。
大気中に浮遊するハウスダストを、鼻や口から吸入することによってアレルギーがおこる。
ハウスダストといわれるものには、ダニの死がいやフン、糸くず、細菌、カビ類、イヌやネコなどの動物の毛やフケなどがある。
さらにはエアコンのフィルターに生えたカビなどでさえ、アレルギー疾患や肺炎の誘因になるといわれている。
大気汚染がぜんそくを引きおこす重大な原因であることは、いまさらいうまでもない。
大気汚染物質・亜硫酸ガスを吸うと、アレルゲンを容易に体内にとりこみやすくしてしまう。
亜硫酸ガスが気管支の粘膜につくと、ついたところに炎症がおき、その結果アレルゲンがつきやすい状態になってしまうのである。
気管支ぜんそく、鼻炎アレルギーなどは、大気汚染によるものが多い。
大気汚染を誘発している物質として、亜硫酸ガスのほか、窒素酸化物、オゾン、一酸化炭素などがある。
スギ、ブタクサ、アカマッ、ョモギなどの花粉は、季節的に鼻や目に異常をきたす花粉症をひきおこす。
部屋に置いてある観葉植物の花粉でさえ、アトピーの原因になる人もいるほどである。
このほかにも、吸入によってひきおこされるアレルゲンには、羽毛、羊毛、ソバガラ、小麦粉なども含まれるが、なにが原因でアレルギー反応をおこすかは、人それぞれでまつたく、ちがう。
化学製品、薬剤、金属、生活のリズム、ストレスアレルギーを誘発するものはあまりにも多い。
しかも物質だけでなく日常生活のリズムや規律から、ストレスのあるなしまでかかわってくるようになった。
アレルギーの原因となりうるものが私たちの周辺にみちているのである。
文明病といわれているのは、そのあたりにも起因しており、心因さえ発病の引き金になっているのが現状だ。
洗剤、化粧品、農薬、染料、医薬品、医薬品添加物など、またそれらが複雑にからまってアレルゲンとなっていると思われる。
眼鏡のフレーム、ネックレス、ピアス、腕時計のバンド、メタリックのアクセサリーなどは、直接体に接触することによってアレルギーをおこす。
金属類や化粧品の接触性アレルゲンは、アレルギー性皮層炎になる場合が多い。
私たちは、快適な文化生活をなにげなく営んでいる問に、とんでもない病気をひきこんでしまったのである。
大勢の人々がアレルギーに長年苦しめられているのは、それを撃退する確実な手段が見つからないからでもあろう。
とはいえ文明病だからといって放置しておくわけにはいかない。
誰にでもできる治療法はきっとあるはずだ。
ここで、いままでチェックしてきたアレルゲンを見据えながら、そのアレルゲンから解放される方法を模索していこう。
もちろん、本書で紹介する方法が万能というわけではない。
本書を参考にしながら、アトピーに対処するためにいちばん自分にあった方法、自分にあう医薬品(漢方薬・自然薬など)や健康補助食品などを探し、活用してほしい。
かって、アトピーは、赤ちゃんや子どもの病気だった。
ほとんどの場合、生後6か月から3~4歳の間に発症するが、3~4歳児のころがいちばんのピークになり、その後は年齢をかさねるにつれて、だんだん軽症になっていくのがふつうだった。
小学校の高学年になれば半数ほどが回復にむかい、別歳に達するころには、ほぼ帥パーセントがアトピーから解放されたのだから、幼・小児期から学童期までに適切な治療をすれば治るはずの病気だったのである。
しかし、最近ではアレルゲンが増えたためか、思春期や成人になっても治らない人が急増している。
一説ではⅢ年前の数倍になったとさえいわれている。
成人のアトピーが増えているのが現状なのである。
成人のアトピーには2つのタイプがある。
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